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どうしてなくならないのか

早番を終えて帰宅後、ネットで知った札幌姉妹の病死・凍死のニュースがあって、近隣の自治体の民生委員の希薄さを改めて思った。詳しく知りたいと思ってネットで探したら、似たようなことが、すでに起きていたのだ。
このような家族をサポートする仕組みは形だけあっても、既存のシステムでは機能しないことを示している。
子ども虐待でも、プライバシーを言い訳に、今でも事件が続いている。

ネット情報から、別の事件

釧路の男女遺体:妻病死後、認知症の夫凍死 介護支援受けず /北海道
毎日新聞 1月21日(土)11時29分配信
 釧路市のアパートの一室で12日、夫婦とみられる男女2人の遺体が発見された事件は、釧路署のその後の調べで、最初に女性が病死し、その後、認知症を患う男性が面倒を見てもらう人がいなくなって凍死したらしいことが分かった。2人は生活保護や介護サービスなどの支援を受けず、近所付き合いもほとんどなかったといい、高齢者の支援ニーズを周囲がくみ取る難しさを浮き彫りにする形となった。
 同署によると、死亡したのは同室に住む夫(84)と妻(72)とみられる。司法解剖の結果、妻は死後約40日、夫は同約20日経過。妻の詳しい病名は分からなかった。室内のストーブは運転状態のまま灯油が切れた状態だったといい、妻が死亡した後に燃料切れでストーブが消え、夫が凍死したとみている。
 市や近所の人の話では、夫婦は少なくとも十数年前から同室に居住。年金で暮らしていたようだが、家賃は昨年11月まで欠かさず納めていた。また、09年6月から1カ月間、夫は介護保険による「要介護2」の認定を受け、デイサービス(通所介護)を1カ月間受けているが、半年後に認定が切れて以降、サービスの再申請が行われた記録はなかった。
 近くに住む女性は「奥さんには『市の世話になったら』とよく言っていたのだけど」と残念がる。
 市では昨年度から、75歳以上の高齢者などの訪問調査を行う「高齢者実態把握事業」を始めているが、全市をカバーするには4年かかる見込み。調査を拒否されたり、何回行っても所在不明だったりのケースも少なくないといい、木村俊宏・介護保険課長は「現状では決して万全とは言えない。地域の人たちによる『見守り』のような何らかの仕組みが必要かもしれない」と話している。【山田泰雄】
Commented by isozineko at 2012-01-23 11:23 x
私の実家も、85と92歳の婆2人暮らしです。北海道ほど寒くないと言っても年寄りにはこたえますね。
古い集落なので周囲とのお付き合いが密な点は安心ですが、みんな年寄りを抱えているし、自宅介護やデイサービスの申請、ホームの入居待ちと大変みたいです。
持ち家があれば家賃は出なくても税金はかかるし、病がちな高齢者がささやかな年金でいろんな費用をまかなって暮らすのは楽ではないですね。
きめ細やかな行政の支援と周囲の見守りは絶対必要だと思います。
Commented by kattyan62 at 2012-01-23 16:47
悲しいとしか言えない事件ですね。行政なり、民生委員さんの怠慢とするには酷な部分もありましょうが、死ななくていい人が死ぬことを防ぐ工夫が、戦後60年も経っていながら完成していないのでしょうね。此処でも孤独死がありました。家主も企業の社員ですから、風評で部屋の借り手が減ることなど気にしていない風な感じがします。民生委員さんは半年に一度、顔を見せます。社交的でない人に声を掛けるのは迷惑顔を見るだけだし、心が痛みますね。
Commented by taro012345 at 2012-01-23 17:03 x
> isozinekoさん、しっかりされているご実家のお母さんたちではありますが、ご心配のことでしょう。当たり前のことが、ままならなくなる年代ですから。御姉妹がお近くとか聞いていましたし、ご近所付き合いも盛んであるのは救いですね。
Commented by taro012345 at 2012-01-23 18:35 x
>かっちゃん、そういえばかっちゃんも民生委員のようなお世話をしてきたのに、人柄もそれぞれで難しいことも多かったですよね。
立ち入れば嫌がられることも多いでしょうし、具体的になればむずかしさも見えてきます。
by taro012345 | 2012-01-22 23:25 | 世の中 | Comments(4)

定年後こそほんとの自分


by taro012345